2017/01/12

活動家との対話から感じたこと

新年あけましておめでとうございます!
インターンの平島です。2017年の目標は早寝早起きです^^

今回はイベント「難民危機に日本は何ができるのか」の裏話について書こうと思います。

このイベントは、11月末~12月にかけて行われた講演会で、難民支援の現場に長らく携わってきたリリアン・ファンさんをタイよりお招きして行いました。

 150名近くにお越しいただいた東京講演!大盛況でした。 

インターンを始めた8月当初からこのイベントのことは聞かされていたので、大きなイベントなのだなあ!とソワソワしておりました。イベント準備は膨大で、とくに職員の山下さんは朝早くから夜遅くまで絶賛稼働しておられました。また全国各地のボランティアさんも尽力してくださっていました。

そういう大きなイベントなわけで、書けることはたくさんあるのですが!やはりゲストのリリアンさんとの交流が一生モノの思い出なので、リリアンさんの送迎をしたときの話をしたいと思います。


 ■お迎え編■

11月27日に、リリアンさんを羽田空港にてお迎えに行ってきました。


長いフライトお疲れ様でした!


 とても気さくで話しやすい方で、到着早々リリアンさんの活動や難民問題について質問攻めにしてしまいました。少し学問的な話になりますが…リリアンさんはコロンビア大学で文化人類学を、私は今大学院で社会学を専攻しています。似た学問同士ということで話が盛り上がりました。

印象的なのは、リリアンさんがミシェル=フーコーやアガンベンの論じている生権力論に精通していること、しかもそうした理論が人道支援活動の中でとても役に立つとおっしゃられていたことです。 


リリアンさんと盛り上がった本。人権について理論と実践の交わりの例。
著:パウロ・フレイレ 翻訳:三砂ちづる (亜紀書房)

 活動家でもあり理論家でもあるリリアンさんと話していて、人道支援のあり方の厚みを感じました。人権のサポートの仕方はきっとさまざまで、活動家もいれば、そうした活動を陰で支えるオフィスワーカーもいるし、ジャーナリスト、学者などの理論家もいる。アムネスティの会員になることもまた1つの方法だし(宣伝)、アムネスティのイベントに参加して知識を広めていくことにも意味がある(宣伝)。

講演会でリリアンさんに「私には何ができますか」とご質問された方がいました。多くの人が「私1人にできることはそんなにないだろう」と感じているのではないでしょうか。しかし、リリアンさんは ”There are plenty of things that you can do.” と応えられ、大小さまざまな関わり方を紹介されていました。

私も、私だからこそできることをやっていきたいですし、すぐには役に立たないかもしれないけれど理論の勉強などを続けようと思います。


 ■お見送り編■

空港までの道中、リリアンさんは「あと1時間で国連にインドネシアの被災状況をレポートしなきゃいけないの」と大わらわでした。12月5日に最後の講演を終えて、そのあとも法務省等でレクチャーをされるなど沢山の予定をこなし、ひと段落…かと思いきや12月7日にインドネシアの災害が起きたということで対応を始め、大急ぎで日本を去っていかれたのでした。

そんなリリアンさんの怒涛の人道支援ライフを目の当たりにしつつ、私は今の立場でできることをしっかりしていこう…と改めて思ったのでした。

ロヒンギャの方と交流するリリアンさん


 最後に1つ、心に残ったことを。東京講演でリリアンさんに「難民問題を考えるうえで大切なことは何か」という質問がありました。

リリアンさんは、「難民が自分と同じように人間であることを忘れてはいけない」とおっしゃられました。
難民の方々のことをまるで「難民」という生物のように思ってしまう感覚、確かにあると思います。難民キャンプや紛争下の国という別世界に暮らす人々はあまりにも遠い存在に感じられるときがあると思います。だからこそ、難民危機に無関心でいられたり、あるいは上から目線に陥ってしまったり、人道支援の目標が下がったりするのだと思います。

しかし難民の方々1人1人、私たちと同じようにそれぞれが自分の人生を生きている存在です。ちょっと青い言葉ですが、夢とか希望とか、そういうものが人間にはあって然るべきだと思います。だから、彼らが今置かれているような、その日を生きることすら大変な状況が、そのままでいいはずがありません。

人間とは何かという大きな問いに今一度立ち返ったうえで、あらためてI CHOOSE HUMAN RIGHTSと宣言してみます。
以上、平島でした!



     ★「I WELCOME 難民の未来は、あなたがつくる。」キャンペーン始動!★

深刻化する難民問題。押し寄せる難民を前に、対処しきれない国々。
何年も、何十年も、先の見えないテント暮らしで、すり減っていく毎日。
そんな難民の人たちの未来を、日本にいる私たちが変えることができます。
このキャンペーンに、ぜひご参加ください。


▽ キャンペーンに参加する
http://www.amnesty.or.jp/landing/refugee/




2016/12/27

都内各地にシリアが出現!

皆さん、こんにちは。インターンの高橋です。
12月を迎え年末が近づいてきました。一年が過ぎるのは、本当に早すぎですよね。


さてさて、先月は3Dアートイベントを明治大学前と文京区シビックセンターで行いました。多くの皆さんにご参加いただき、写真を撮ってもらいました!皆さん、ちゃんとSNS等でシェアしてくださったでしょうか?(笑)

そして実はこのイベント、毎日新聞を始め、多くのメディアに取り上げられました!
このイベントには、私も準備段階から参加していたので、非常に驚きました。

皆さんも経験があるかと思いますが、準備というのは完成の見た目より45倍いや10倍大変で、無事に終わって安心しています。

文京区シビックセンターで準備中のインターン平島さんと川嶋さん。
 真剣に写真配置について考えてます!

■ 一人でも多くの人に足を止めてもらうために

シリア紛争・難民という遠い国の、やや堅い内容を身近に感じてもらうためにはどうすればいいのか。イベントの告知や展示物を作成するにあたり、ポップすぎてもおかしいし、深刻すぎてもダメなので、そのさじ加減がとても難しかったです。

また、当日会場には、難民の人たちが置かれている状況を伝える写真パネルを展示したのですが、展示できる写真の数やストーリーが限られている中で、それらをいかにわかりやすく伝わるように設置するか、また、そうした細かいこともイベントではとても重要であるということを、今回の経験を通して感じました。

通りすがりの人に足を止めてもらい、展示を見てもらう。
これが、いかにハードルが高いことか。

作業は大変でしたが、当日は、写真パネルを真剣に見てくださる方や、紛争前のシリアの写真をみて「行きたかったなー」と話す学生など、たくさんの人にこの問題について関心を持ってもらうことができ、こうした活動を行う意義を再認識しました。


 
明治大学では、トリックアートを見てもらおうと、通りかかりの学生や社会人に、必死に声をかけました!
次の日は声がカラカラに。

■ 新鮮に聞こえた「お互いさま」という言葉

イベントに来てくださった方との会話は、とても楽しく、また、とても印象に残っています。

中でも、助け合うのは「お互いさまよね」という言葉が、私にはても新鮮に思えました。日常生活のなかでよく聞く言葉ではありますが、シリア紛争に関することで聞くと、とてもシンプルで納得できるワードでした。

平和な(さまざまな解釈があるかとは思いますが・・・)日本では、自分たちも「そうだったかもしれない、そうなるかもしれない」という感覚を持つことは少ないかもしれません。でも、日常生活の問題、国際上での課題も、「お互いさま」という気持ちで、考えていけば、より早く解決へのステップが踏めるような気がします。



明治大学の関係者の皆さま、文京区の関係者の皆さま、そして、当日お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。

そしてこれからもシリアのことを、頭の片隅にどうか残しておいてください。



★「I WELCOME 難民の未来は、あなたがつくる。」キャンペーン始動!★

深刻化する難民問題。押し寄せる難民を前に、対処しきれない国々。
何年も、何十年も、先の見えないテント暮らしで、すり減っていく毎日。
そんな難民の人たちの未来を、日本にいる私たちが変えることができます。
このキャンペーンに、ぜひ、ご参加ください。
 
▽ キャンペーンに参加する
http://www.amnesty.or.jp/landing/refugee/



2016/11/16

インターンをはじめて~高橋編~


初めまして、キャンペーン担当のインターンすることになりました高橋です!


 10月から活動に参加させていただいて、最近日々の業務に慣れ始めたかな?といった感じです。 大学では国際系の学科に所属していますが、人類学や社会学の授業が最近楽しいなと思っています。

アムネスティのインターンに応募した理由は、大学の授業や留学経験を通して、知識をインプットすることは多くあった一方で、なかなかそれを活かす機会がなかったので、「インターンの活動でバランスの取れた経験が出来たらいいな」と考えたからです。

また、日々の生活の中で気づかないうちに自分とは異なる人に偏見を持っていることにも気づくこともあり、もっと自分から知り、向き合う必要性を感じています。

 実際、生活をしていく中で、人権を守るということは非常に難しいものだと感じています。 個人の考えや行動は、生まれた環境や出会いの積み重ねによって育まれていきます。それは他の誰とも100%一致するものではありません。 100人いれば100通りの考えを持つ個人が、他者一人ひとりの立場を考え、人権を守っていく活動は、終わりのないことと思います。

 しかし、考え模索していくことに必ず意味があると信じています。
多分、すべてのバイアスをあらゆることに対してを無くすことはできないと思いますが、自分から他者に近づいていくことは、本当の意味で理解・受け入れるために必要な作業だと思っています。



 「みんなちがってみんないい



というのが金子みすゞさんの詩にありますが、人との違いを受け入れることで自分を認められる。そういうことをよりインターンの活動を通して、学んで行けたらいいなと考えています。



■ 3Dアートのイベント開催

少し話が変わりますが、タイトルを考える段階からお手伝いさせていただいている3Dアートのイベントがもうすぐ催されるので、少しわくわくしている、この頃です(笑)。多くの人が、シリアの長引く紛争に興味を失わず、引き続き一緒に関心を持っていければと願っています。


取り止めもなく書いてしまいましたが、この辺でおいとまさせていただきます(笑)。
ご迷惑をかけながらも、誠心誠意取り組んでいきたいと思います!



↑ サンフランシスコに行って、予備知識0でゴールデンゲートブリッジを見たとき、「金じゃないんだ・・・」とちょっとがっかりした時の1枚



■3Dアートのイベントを下記の日程で開催します!

○ 日時:11月17日(木)/18日(金)11:00~17:00
  場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー前 フェニックス広場 


日時:11月21日(月)11:00~21:00/22日(火)9:00~19:00
  場所:文京区 シビックセンター1階 アートサロン 

お誘いあわせの上、ぜひ、お立ち寄り下さい。

2016/10/27

インターンを終えて~さまよえる中川編~

ついに、6カ月とちょっとというインターンが終わってしまいました。
私は主にアムネスティの会員誌の編集をしていたのですが、その他にもキャンペーンのイラストを描かせてもらったり、普段は会えないような人に取材させてもらったり、さらにはタイ支部にまで行かせてもらったり……やりたいことをたくさんできた半年でした。


楽しいこともたくさんあった反面、思い悩むことも多々ありました。(詳しくは過去の記事「さまよえるインターン、中川」をご覧ください)

アムネスティに入る前、私が抱いていたNGOの勝手なイメージは、きらきらした正義のヒーローみたいな感じでした()
でも、実際にインターンとして働いてみて、そんなキラキラしたイメージとは程遠い、泥臭く、でも情熱を秘めたアムネスティの姿を見ることができました。

仕事をする中では、目の前の自分の仕事をしながら、何のために自分がこの仕事をしているのか、何のためにアムネスティが活動しているのか、目的を見失わず広い視野で活動することの難しさを感じました。
自分自身がもっと何か技を身につけないといけないとも感じました。いくら志が高くても、その技がないと何も社会を動かすことはできないと実感しました。
インターンとして内部で活動する中で、アムネスティ日本が改善できる点もたくさん見つけました。
それを改善する具体的な方法はまだ見つかっていません。ですが今後も何かしらの形でアムネスティにかかわり、提案できればと思っています。

こんな感じで、結果的に解答よりも疑問や課題のほうが多く見つかったインターンでした。


しかし、このインターンを通して一つだけ、やりたいことが明確になりました。
それは「人々がわくわくするようなモノで、みんなを楽しませながら社会の問題を解決したい!」ということです。

人権問題や貧困問題、環境問題、戦争……

聞くだけで重苦しいワードで、なんだか息がつまりそう。
一人じゃ解決できなさそうだし、私には関係ない問題だわ。

そう思う人の方が多いのかもしれません。

だけど、一人ひとりがちょっと意識を変えて行動するだけで、改善する問題は山ほどあるように思います。より多くの人にアクションしてもらうことで、それぞれの負担も減り持続可能な解決策につながるのではないでしょうか。


ところが、「一方的に〇〇しなきゃ!!」「△△をやめよう!」と言っても、聞く耳を持ってくれる人は結構少ない。
特に、元々興味のない人なんてほとんど振り向いてくれません。
でも伝え方によってはたくさんの人が興味を持ってくれる方法があるのではないでしょうか。


例えばこんな伝え方↓

これは2010年にアムネスティがハンガリーで行ったキャンペーンの様子です。
野外フェスで無料のピザを食べられる券が配布されているのですが、実際に引き換えてもらうと手渡されるのはピザの絵が描かれたただの紙皿。
このキャンペーンのタイトルは「PROMISE DON’T FEED(約束は食べられない)」
2000年の国際ミレニアムサミットで結ばれた貧困撲滅の約束を、首相たちにちゃんと守ることを呼び掛けるキャンペーンが行われたのです。


アムネスティの原点は草の根運動です。市民の輪をより大きくしていくことが重要だと私は考えます。
だからこそ、もともと興味のない人にも「なんかその話について聞いてみてもいいかも・話してみてもいいかも・行動してみてもいいかも」って思ってもらえるような方法で情報を発信する人間になりたいと思います。


上司の鈴木さんをはじめとするアムネスティの職員さん、同期のインターンのみんな、ボランティアの皆さん、中川はみなさんのおかげでまた一歩先のステージへと踏み出すことができました。お世話になりました!
¡Gracias!


スーパーバイザーとしてお世話になった鈴木さんと

タイ支部でのインターン

サワディーカー!はじめまして。アムネスティインターナショナル タイ支部でインターンをしております、飯干と申します。都内の大学院で主に紛争解決と平和構築について研究をしていますが、タイの大学院への留学と並行して、タイ支部で9月からインターンとして活動しております。
インターンとしてどのような事を行っているかをご紹介する前に、なぜ私が人権問題やアムネスティの活動に興味を持ったのかをお話しいたします。

元々開発途上国の貧困や国際協力に興味があり、学部3年次に一学期間アフリカのウガンダへ留学しました。そして現地の大学で授業を受けながら、児童養護施設でインターンとして活動しました。


ウガンダに来てから2か月ほど経った頃、ホームステイ先の近所のお家に、日中から洗濯や掃除をしている小学生くらいの女の子がいることに気が付きました。彼女についてホストマザーに尋ねると、彼女の両親は貧しく、学校の制服(日本円で300円相当)を買ってあげられないため、彼女は学校に通っていないことを教えてくれました。そしてハウスヘルパーとして他人の家で働き、家族を養っているそうです。日本と同様、ウガンダの初等教育は無償で受けられます。しかし、制服代、教材費、施設費などが支払えないために、教育を断念せざるを得ない子どもは少なくありません。もし仮に彼女が学校に通えたとしても、彼女の家族は大切な働き手を失ってしまいます。

日本で何不自由なく育った私にとって、とてもショックな出来事でした。

子どもの権利条約28条には、全ての子どもは教育を受ける権利があり、初等教育は義務的なものであると述べられています。しかしこの時ばかりは、「権利」「義務」という言葉が薄っぺらなもののように感じられました。

自身の無力さに気づかされると共に、何か具体的に活動できないかと思い、タイ支部でのインターンシップに参加させていただきました。

タイ支部では、主にファンドレイジングに携わっています。10年ほど前に、「よーく考えよー、お金は大事だよー」というCMソングが流行りましたが、まさにその通りです。資金が確保できないと、支援を必要としている人々の境遇を変えることはできません。現在タイ支部のファンドレイジング部門では、Face to Face(街頭キャンペーン)の発足に向け、日々職員の方々が奮闘しています。

インターンの活動を始めて1か月半が経ちましたが、私が主に携わっているのは、アムネスティについての動画を、予告を流す際に公開してもらえるようバンコクにある映画館に交渉することと、バンコク出身の若手イラストレーターとアムネスティ タイ支部のコラボ商品を開発することです、、、と言うととても聞こえがいいのですが、タイ語がわからないため、映画館やイラストレーターに英語で宛てたメールを、タイ人インターンにタイ語に翻訳してもらったりと、逆に人の仕事を増やしている感じは否めません(笑)

自分自身のタイ支部への貢献度は低めですが、タイ国内での人権問題やNGOの役割を、タイ人やイギリス人の職員さん、タイ人やネパール人のインターンが混在する環境で学べるのは、とても有意義な経験です。


日本と同様に、タイでのアムネスティの知名度は、欧米諸国のそれと比べて低いです。しかし、解決されなければならない課題は国内外まだまだ沢山あります。ウガンダで感じたことを糧に、今までの経験を活かし、微力ながら12月まで頑張りたいと思います。

2016/10/19

インターン中川、タイ修行編②

前回までのあらすじ~タイに降り立ったインターンの中川は、アムネスティタイ支部に潜入したのでした。しかしそこには意外な人がいて……!?

職員のMayさんにインタビューをさせてもらった中川は、タイ支部の二階(タイ支部は一軒家なのです!)を見せてもらいました。
するとそこには日本人が……!

ノアさんと中川

 彼女の名前はノアさん。タマサート大学に留学生として来ていて、空いた時間にタイ支部でインターン生として活動しているのです!
しかも、ノアさんは七月まで日本支部でファンドレイジングのスタッフとして働いていたのです!(ただしスタッフとインターンは働く時間帯が違うため日本支部ではほとんど面識はなかったのですが。)

タイにいる日本人インターン……!いろいろ面白い話が聞けそう!ライター魂を燃やす中川はノアさんにもインタビューしちゃいました!

Qいつからタイにいるんですか?

八月からなのでもうすぐ一カ月たちます。でも、インターンを始めたのは最近で、未だ一週間しかたっていません。(インタビュー当時)

Qタイ語は使える?

めっちゃ難しい…まったく読めないって感じてるんですけど。。。
タイ語は日本でちょっと勉強しただけで全然分かりません()まだ勉強中です。タイ支部の職員さんたちはみんな英語が分かるので、インターンは英語を使っておこなっています。

Q日本支部とタイ支部の違いって感じますか?

そうですねぇ……建物からして「職場感」っていうのがあまりないように感じます。あとは、ファンドレイジング面とか、まだ日本支部よりも確立できていない部分があるのですが、そこが逆に「今から新しくタイ支部を作っていく!」というわくわく感につながっているように感じます。

タイ支部の難民イベントの様子


Qこれからどんなことをインターンとしてやりたいですか?

アムネスティって、世界全体の人権問題を扱っているので自分の身近なところでアムネスティの活動を感じてもらいにくい部分があると思います。だからこそ、どうすればサポーターの方に納得してもらいつつ、アムネスティをサポートしてもらえるかということを考えながら活動したいと思います。日本支部でテレフォンマーケティングをやっていたのでその経験も活かしたいです。


タイ支部で活躍するノアさんや職員さんに会い中川が一番感じたことは、タイ支部すごく勢いがあるなあ!!ということでした。ノアさんに伺ったファンドレイジング面でもそうですが、日本と同じかそれ以上に人権意識が低いタイのなかで「やったるでー!!」というような熱意が感じられました。それと同時に日本ももっと世界の人権問題に対してやれることが山ほどあるんじゃないかと感じました。タイに負けられないぜ、日本。



Mayさん、ノアさんをはじめとするタイ支部のみなさん、タイ支部に行けるチャンスを作ってくれた日本支部の職員さん、支えてくれたみなさん、ありがとうございました!

2016/10/18

インターン中川、タイ修行編①


こんにちは!インターンの中川です。
前回お伝えした通り、私は一週間のタイの修行に行ってまいりました。
なぜ急にタイに行くことにしたか、実はタイを選んだ深い理由は特にはありません。(タイ料理は好きですが。) ただ、一旦自分が住む国から離れることでごちゃごちゃした頭の中を客観的にみることができるかもしれない、ということがありました。そんなよく分からない動機で行くことになったタイですが、行く前に職員の山下さんからあるチャンスをいただくことができました。それは……アムネスティタイ支部に行くこと!!
海外のアムネスティがどんな活動をしているか、肌身で感じることができる!
そんなわくわくを胸に、中川はタイへと旅立ちました。


タイではバスの運転手さんに行き先が伝わらなかったり、いろいろあって日本にいる家族に多大なる迷惑をかけたり…とハプニングの連続でしたが、多くの人に助けられたことによって人の温かさを感じました。一人旅であったからこそ、たくさんの人と関わることができました。


そして、タイに上陸五日目!待ちに待ったタイ支部に行く日です。
日本支部のようなイメージをしていた中川ですが、なんとびっくり!タイ支部は一軒家のおうちでした!まるで友達の家に来た気分……

職員さんもとってもフレンドリーな方で、一緒にお昼ご飯を食べながら世界・タイ・日本の人権問題について意見交換ができました!


せっかくなので、タイ支部の職員Mayさんに突撃インタビューをしちゃいました!!


Q、アムネスティタイ支部が特に力をいれて解決に取り組んでいる人権問題はなんですか。

今、特に力を入れているのは難民問題と人権活動家のサポートです。
難民問題は、今グローバルキャンペーンとしてアムネスティが取り組んでいることですね。全世界の難民問題を取り扱っています。でも、タイにはミャンマーからくる難民や、パキスタンやベトナムで迫害を受けてタイに来たキリスト教徒の難民、難民の認定が下りるのをずっと待っている人もたくさんいます。
人権活動家のサポートも世界的に取り組んでいることですが、タイ支部はタイ国内の人権活動家のサポートをより積極的にしています。タイ国内に、その活動により拘束されたり脅しを受けたりしている活動家が多くいるのです。活動をしているグループに実際に会いに行って、メディアの効果的な使い方や、外部に向けたメッセージの発信の仕方、タイの政治情勢が具体的に今どういう状態なのかということを教えたりもします。
また、国内だけに焦点を当てると、改正されようとしているコンピュータ犯罪法が大変問題を含んでいます。改正されれば、今まで以上に表現の自由が制限され、プライバシーも守られないことになります。

9月に行われたタイ支部のイベントの様子


Q、自分たちの活動をタイの人権問題の解決にどのように結び付けていますか。

多くの方法があると思いますが、最もいい方法は人々が人権について考えて、発言するきっかけを生み出すことだと思います。だから、今のタイの状況や世界の状況をより多くの人に知ってもらって、人びとに考えてもらえるようにすることが大切だと考えます。


Q、タイの人の人権意識は高いと思いますか?

No!!!です(泣)。多くの人々が、「人権」という概念自体がそもそも西欧から来たものだと信じているので、タイではまだまだ根付いていないように思います。また、人権という概念は安定した平和があってこそ意識できるものです。タイ国内ではまだ平和という部分に揺らぎがあるので、まずそこがしっかり構築されなければ人権に対する意識はまだ定着しにくいと思います。


Q、タイでアムネスティをよりよく知ってもらうためにどんな事をしていますか?

タイでアムネスティを知っている人々の多くが、政治や人権に元々興味を持っている人たちです。しかし、国民全体としては知らない人の方がほとんどです。アムネスティは草の根運動から生まれたものなので、もっと一般市民にアムネスティのことを知ってもらわないといけないと感じています。アムネスティの活動をより多くの人に理解してもらうためには、実際にイベントなどでface to faceで人々と関わり合うことが必要だと感じています。
例えば、タイには14のアムネスティの学生クラブがあります。これは、東北部と南部にそれぞれある二つのタイ支部が地域に密着して、ワークショップなど活動を行っている成果だと思います。活動を広げるのはとても地道で大変なことですが、草の根運動が主体のアムネスティにとってこの活動はとても重要なことだと思います。
 また人権教育にも力を入れて、人権について楽しく学べる冊子もたくさん作っています。9月には、難民に関するイベントを開きます。イベントでは、移民と難民の違いについて話したり、どういう風に難民が生まれるのかということについて教えたりします。

また、タイ出身の子どもと難民の子どもを混ぜたグループでワークショップを開いたりもします。難民の子どもたちと直接かかわることで、難民でない子どもたちのなかの意識も変わっているように感じます。ワークショップのなかでは、子どもたちに「もし、自分の生まれた場所を離れて他の国に行かないといけないとしたら、何を持っていく?」というような質問をして、子どもたちに実際に自分が難民の立場に立った場合のことを考えてもらったりします。他にも映画を上映したり、フォトアクションをしたり、ウォータータトゥーのブースを開いたりと、楽しみながら人権問題に興味を持ってもらえるようにイベントの中で工夫をしています。

フォトアクションの様子

〈広々とした公園でのフォトアクション。とっても楽しそう!〉
 
Q、同じアジアにある支部として、アムネスティ日本支部に期待することはなんですか?

タイのサポーターは1000-1500人程度とまだまだ小規模なのですが、日本には、タイよりもサポーターがたくさんいるので、経済的にも規模としても大きなことをできると思います。日本はアジアにおいて政治的にとても影響力のある国の一つなので、アジア諸国の人権状況の改善に大きく貢献できるのではと期待しています。


そして、アムネスティタイ支部では奇跡的な出会いが待っていたのです……(次回に続く)