2015/08/21

インターンを始めて~萩原編~

はじめまして。6月から活動担当インターンをしている、萩原弥紗(ハギワラミサ)です。
今年の春に大学を卒業し、現在はアムネスティでイベントの企画・運営、人権侵害に関する文書の翻訳などをしています。こちらでお世話になりながら、進路を模索中です!
今回は、私がアムネスティでインターンをするきっかけとなったこと活動の良いところについて書きたいと思います。
伊勢神宮にて。包容力のある木でした!


大学では文化人類学を専攻していました。
卒業論文では、シリア内戦から生まれた、詩・歌をテーマに書きました。
内戦が始まってから、シリアの人々の中には、自分たちの戦争に関する思いを、詩や歌にして表現している人たちがいます。
論文では、そのような人々の詩・歌を考察したり、実際に作者にインタビュー(メールなどで)を行いました。
このようにして彼・彼女たちから、「生の声」を知り、言葉を受け止めることによって、内戦に「他人事」から一歩近づき、おなじ人間として関心を寄せたいと思いました。


シリアの人達は、
「シリアには自由がない」
「自由を手に入れるのはとても厳しい道のりだ」
と言いました。
これをきっかけに私の中には「人間にとって、自由ってなんだろう?」「人権とはなんだろう?」という、大きな疑問が浮かびました。
私自身、今までほとんど意識することのなかった「自由」そして「人権」。当たり前のように自分に備わっているものだと感じていたから、考えることはなかったのだと思います。
でも、自分にとって「当たり前」のものは、本当にいつまでも存在するもの?世界で「自由」「人権」は、どんな状況にあるの?
――この「?」と向き合いたい。自由や人権について考えたいと思い、アムネスティのインターンに入りました。
そして現在も、この「?」を抱きながら、多くの人権問題と向き合っています。


アムネスティの活動では、学べることがたくさんあります。
私が思うポイントは三つです。
第一に、普段の生活ではなかなか知りえない各国の人権問題を知ることで、社会を見る視野が広がります!
第二に、翻訳などで英語を使うため、語学力が向上します!
そして何よりのポイントは……多くの人との出会いがあり、それが自分の人生の力になることです!
たとえば国内外のアムネスティ職員の方、主催する講演のゲストの方など、多様な背景を持つ方々と近く関わり話す機会があります。お話するたびに「いろんな生き方があって、王道なんてないんだなあ」と感じ、この経験は、これから自分の進路を選ぶのに活きてくると思います。

様々な人と関わりたい、世界の人権状況に興味がある!という方にとって、アムネスティのインターンはとても貴重な機会です。
この機会をいただいたことに感謝しながら、しっかり活動したいと思います。よろしくお願いします。



★★★”ロマの子どもたちに未来を!” オンラインアクション★★★


「違う民族だから」それだけの理由で、チェコに住むロマの子どもたちは他の子たちと同じような普通の教育を受けることができません。
障がいの有無に関わらず、軽度の知的障がいを持つ子どもたちと同じ学校に通わされたり、ロマだけの学校に入れられたりしています。
このような教育差別は、子どもたちの将来の可能性を奪い、ひいては貧困の連鎖にもつながっています。
現在、アムネスティでは、チェコに住むロマの子どもたちのために、オンラインアクションを行っています。
ロマの子どもたちの未来のため、教育差別はやめるよう、チェコ政府にあなたの声を届けてください。



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