2016/08/04

インターン4人で一からイベント企画! 国籍を失くしたドミニカの子どもたちの状況を伝えたアムネスティ・カフェ&バー

こんにちは!アムネスティ日本でインターンをしている山口です。

7月8日(金)、ワインやコーヒーを飲みながら人権について語り合うカフェ&バーがアムネスティ日本・東京事務所で開催されました。今回のテーマは「南米・ドミニカ共和国の無国籍の子どもたち」。
実はこのイベント、今、アムネスティ日本で活動しているインターン4人で一から企画して、作り上げました!
「身分証明書がなくて、
大好きな野球をやめなければならなかった」

-国籍と同時に夢を奪われた少年


ドミニカでは、隣国ハイチから移住してきた人やその子孫が大勢います。これまで政府は親が外国籍であっても、非正規移住者であっても、自動的にドミニカ国籍を認めていました。しかし、2013年にこの方針を変え、過去に遡って、彼らの国籍を認めないことにしたのです。政府から国籍を奪われ人たちは、教育や社会保障を受けられなくなりました。

こうした状況の中、私と同じくらいの年齢の子が、身分証明書がないために、学校へいけない、少年のように夢をあきらめなければならなくなってしまった事態を知り、驚きました。



「もっと若い世代にこの問題を知ってほしい!」そんな想いからこのインターン企画を始動しました。

初めは、どのようなイベントにしたらいいのか、なかなかいいアイデアが浮かばずに、苦戦しましたでも、インターンで議論を重ね、職員の方からもアドバイスをもらいながら、少しずつ充実した内容を練り上げることができました。


そして当日・・・
予定時刻になっても全然人数が揃わず、正直、焦りました(苦笑)。
「このまま参加者数が増えなかったらどうしよう・・・」
そんな不安がよぎりましたが、徐々に人も集まってくれた、ほっとしました!

 インターンの中川さんのアムネスティの活動を紹介するプレゼンテーションや、無国籍となったドミニカの子どもたちの状況を伝える職員・山口薫さんのお話には、参加者一人ひとりが真剣に耳を傾けていました。私もファシリテーターとして参加者の方々の前で話し、イベントをサポートすることができました。

参加者と話す職員・山口薫さん、インターンの中川さんと私。

当日は、「日本にいる私たちにできること」について、ワインやコーヒーを飲みながら、参加者10名の方と意見を出し合い、活発な議論をすることができました。中には、ドミニカで働いていた元JICA職員や海外での暮らしが長い方もいらっしゃって、私自身、イベントで学び得るものがたくさんありました。
当日は、参加者みんなでボードを製作し、ドミニカの子どもたちへ応援メッセージを届けました!「日本から応援しています」など、日本語やスペイン語で一人ひとりが想いを込めてメッセージを書きました。


実はこのカフェ&バーは、私がアムネスティ日本のインターンとして担当する最後の大きなイベントでした。このイベントの企画から実施までを、リーダーとして、最後まで携わることができ、うれしく感じております。この経験を通して、また一歩、成長することができました。

当日、イベントにお越しくださった皆さま、貴重な機会をくださった職員の方、そしてこの企画実現のためにサポートしてくれたインターンの仲間たち!本当に、ありがとうございました。

残り短いインターン生活ですが、最後まで全力で業務に励みたいと思います!

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